looking at nothing

ぴんなぬんma boys、映画、もろもろのハナシ。

アイドルすなわち極限の職業。それを9年間完璧にこなす5人組が、輝くSHINeeです!

日本ツアーを成功裏に終えたしゃいにちゃん、息つく間もなく個人活動に勤しんでますねー。よく働くよー(いまさら)。

オニュはSM STATION楽曲「睡眠剤」\MVのおにゅちゃんギルティ―なんだから!/

ジョンさんは小品集にソロコン\サイン会の写真上がるたびに気絶してるよ/

キーちゃんはドラマ「番人」\ドラマでもスパイスポジションだねギョンスや~/

ミノは雑誌HIGH CUTのグラビアに登場\あと江原道FCに勝利をもたらす/

そしてテムちゃまは日本ソロ活動の準備中\ですかな?/

てむちゃんといえば感謝を伝えずにはいられないんですが、さる月曜の午後、青い髪の天使さまが舞い降りたことが、一体どれほど多くのGW明け無気力しゃうぉるを救ったことか…。テミン先生によって生かされている我々ですから、来るべき時に備えて勤勉・勤労につとめます。アーメン。

こうして歩みを止めることなく進んできたSHINeeのキャリアが、今月25日で満9年を迎えようとしています。アイドル、特に韓国という国の市場においてこれがどれだけ貴重で誇らしいことか。と思っていたらすでに昨年の同じ時期、似たようなことを考えていた記者さんが彼らについての記事を書かれてましたので、例のごとく訳しつつ補足しつつ、噛みしめさせていただきます。

●元記事はこちら

ize.co.kr

シャイニー、舞台の外で完成するアイドル

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アイドル8年無事故記録。先の(2016年)5月25日デビュー8周年を迎えたシャイニーのこれまでの8年間を、このように記念することはできないだろうか。「お姉さんはとてもきれい」を歌っていた輝く少年たちが、去る5月に日本の京セラドームで公演を行う時まで、舞台の上で一度も安全上の事故が無かったということを言おうとしているのではない(もちろんこれもとても重要だが)。アイドルとして同じくらい、あるいはそれ以上に重要なことは、舞台の外での事件・事故である。メンバー間の不和や脱退、非倫理的な言動、サイン会をはじめとする対面活動で見せるファンたちへの態度など。これは当該のアイドルに対する世論と人気に可視的な水準で影響を及ぼしているという点で絶対にリスク管理が必要だが、舞台の外であるというために、より一層管理をしにくい領域だ。そしてシャイニーは、アイドルとして決して短くはない8年という活動期間のあいだ、メンバーの変動や内部不和、個人の非行や事件・事故なしに、リスク管理を他のどのチームより完璧にやり遂げた。

シャイニーが格別に善良であるという話ではない。そうかもしれないが、それはすでに大衆が知っていようが関与する領域ではない。アイドルに公人としての水準の倫理性を要求しないといけないということでもない。重要なのは、舞台の外での対外的な姿が、時間と誠意を尽くし作り上げたコンセプチュアルなファンタジーに影響をもたらすということだ。より正確に言えば、そのふたつは分離して受け入れられることはない。元来の意味のままファンたちの”偶像”であるアイドルは、ファンたちが信じようとする、あるいは見ようとする幻想を守ってあげることでファンダムを満足させている。京セラドームで野球のユニフォームを着たミノのコンセプトと、他の芸能プログラムで見せるまっすぐな体育少年の姿はふたつではなくひとつだ。ここに「俺たちはもう終わった。お金のためならやるけど」というイギリスのバンド・Oasisの発言のようなものは許容されない。いくら会社が天才的な企画とプロモーション費用を用意して、あるチームのために完成度の高い序詞を提供しようとしても、メンバーのひとりが脱退したりその序詞にふさわしくない行動をとるだけでファンタジーは崩壊し、ショービジネスの裏面がさらけ出されてしまう。その基準を満たせなかったとチームやメンバーを非難することはできないが、ファンダムが離脱して市場から追い出されることに対し為す術はない。アイドルは極限の職業だ。カメラが届き人目が届くすべての場所を舞台だと思わなくてはならない職業。

youtu.be

奇跡みたいにまっすぐな体育少年、チェミノです!!「明日、今日よりも好きになれる/溢れる思いが止まらない/今もこんなに好きでいるのに/言葉にできない」この歌、野球部か不良野球部(極端)のための歌だと思ってたけど、古今東西全ファンダムにとっての校歌じゃないの…それをドームという晴れ舞台で披露してくれるミノちゃん…ミノちゃんや……

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シャイニーの無事故8年が他のアイドルのための人格的なお手本ではないとしても、市場の模範事例として扱われているのはそのためだ。たとえば2013年の誕生日にファンたちへ感謝のあいさつを述べ「僕よりもっと必要なところに、皆さんが僕の代わりにその誠意と愛を分かち合ってくだされば、それが僕にとって最も大切でより価値のあるプレゼントになると思います」と言ったテミンの場合のように美しい心根を見せてくれることも、”シャイニーの末っ子テミン”のキャラクターと相まってファンたちに大きな自負心を与えている。しかしすべてのリスク管理においてより重要なことは、「何をしたか」ではなく「何をしなかったか」だ。JTBC「魔女狩り」に出演したオニュとテミンが、女性観や恋愛観を明らかにするのは5年後に猶予して、最大限一般出演者の相談にだけ集中したことも放送自体が平易だったことにも印象的だ。当該の番組で警戒を解いていた出演者たちを思い浮かべてみよう。女性のこんな姿に惹かれる、と話すことが問題ではないが、ここで対象への「評価の質」や外見の指摘がうまくいくのは一瞬のことだ。特に最近ジェンダーへの感受性が大衆文化の重要な徳目になったという点で、シャイニー特有の攻撃的だったり強いふりをしない態度と注意深さはより抜きんでている。ジョンヒョンは、ラジオで女性をミューズと称したことが問題になっても、自分の意見に固執することより何が問題なのか正確に説明してもらうことを求めた。これは本人の善と物分かりのよい自意識を誇示することより遥かに難しく、だからこそより意味のある場面だ。もう一度言うが、アイドルにより多くの倫理的な負担を負わせる理由はない。さらにアイドルであれ誰であれ、倫理的に完璧でいることはできない。単に注意深く失敗を避けていくことができるだけだ。

てむぴーの誕生日コメント全容はこちら。
news.kstyle.com

あまりに澄み渡った心から生まれし発言、訳しててもこれが誕生日を迎えた人のコメントなのか?と一瞬よくわからなくなってしまいごめんよてむちゃん。

そしてジョンさんへの記述に関しては、騒動(と形容すべきなのか難しいけれど)の経緯を含めヤフー個人ニュースでまとめている方がいらっしゃり、この記事を読むとジョンさんがいかに思慮深く聡明であるかを思い知る…。

news.yahoo.co.jp

チーム名の通りシャイニーはデビュー以来つねに”シャイニーな”コンセプトの中で、無害な少年、または少年性を孕んだ青年の姿をアピールしてきた。これは華やかなイメージであると同時に成長する少年たちの愉快な序詞でもある。こうして揺れ動くことなくアイドルとしての地位を保ち続けることができるのには、確かに所属事務所であり国内最大・最高のエンタテインメント企業であるSMエンタテインメント(以下SM)の力が大きい。しかしそのSMでさえ、他グループのメンバー脱退や個人の非行までを防ぐことはできなかった。その面においてシャイニーはこの時代で最高のアイドルではないとしても、最も完璧な概念のアイドルだ。アイドルのイデアに最も近接したアイドル。要するに最も気楽に愛することのできる対象なのだ。重ねて言うが、これは極限の職業だ。そしてシャイニーは変わらずこの極限の職業を注意深く、しかし笑顔で遂行している。始めたときのように、シャイニーに。

ここで述べられたアイドル論にはガンガンに膝打って納得したんですが1点だけ、オアシスが引き合いに出されたのが謎。。

リアム・ギャラガーによる「オアシスが再結成しないわけ」と、日々続く兄貴いじり (2016/10/21) 洋楽ニュース | ロッキング・オンの音楽情報サイト RO69

ただこの記事を読んだら、ギャラガー兄弟のやりとりがもはや「公衆の面前での愛の確かめ合い」とみなされてて笑った。一周回って偶像ですやん。

 アイドル無事故記録を9年に更新するまであとわずか!この1年も「極限の職業」をやり遂げてくれてありがとう。記事の中で具体的に記述された3人ももちろん、キーちゃんは相変わらずアイドルPDCAをぐるんぐるん回してるし、シャイニーの必須条件、紛れもないひとつは豆腐リーダー・オニュですから。

シャイニーがデビュー当時のまま完全体を保っているのって、この記事に書かれていること以外にもいろんな要素があると思うんです。外国人(あるいは外国にルーツをもつ)メンバーがいないこと、爆発的なセールスを経験していないこととかも含めて。でももちろんそんな条件は構成比において微々たるもので、結局は彼ら一人一人がシャイニーというチームを存続させるための努力を怠らず、手も抜かずここまでやってきた賜物がこの輝かしい誇りであり、私たちの大切な大切な宝物。そんな彼らに最大限の祝福と幸あらんことを!

(…SW2017のNext Stageも、首をなが~~~~くしてお待ちしてますよ)

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首のなが~~~~いテムキリンちゃん(と、じゅんじゅん)でお別れです。今回のソロ活プロモーションでも、うちの子にうまいもんいっぱい食わしてやっとくれ…

夢見るテボンがまたひとつ目標を現実にした話~「TAEMIN THE 1st STAGE 日本武道館」開催決定によせて~

全世界35億人のシャウォル御中、ごきげんよう。(ブルゾンきぼみ@たまアリ最高でした。SWJに生まれてよかった~)シャイニのマンネ、妖精王子にしてデンジャーオッパ、べいびーてむちゃんことイテミン先生が、ついについに、ソロコンサートのステージを踏むことが決まりましたね。そしてその会場はなんと、日本武道館!!てむちゃん本人も強く望み続けてきたこの機会に、会社も大きな意味と期待を抱いて実現に至ったことがどうしたって伝わってきた今回のお知らせには、胸を熱くせずにはいられませんでした。

オニュさんには「眼差しに夢が見えた」と言わしめたぼくらの夢見るテボン*1。彼がSHINeeのテミンとしてではなく、ソロパフォーマー・テミンとして見据える先を私たちにも少しのぞかせてくれるインタビューが、昨年の’Press Your Number’活動期に掲載されていましたので、今回はそちらをご紹介します。(原文リンクは下記)

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①「いつかは、最初から最後までひとりきりの舞台をやってみたい」

テミンは相変わらず見せてくれるものが多く残っていた。登っていく場所も。

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―ソロで初めて出てきたときと今の気分は違うようだ。

とりあえず一枚目のミニアルバム[ACE]が出たときは焦っていた気持ちもあったし、何より初めてだらけでわからない部分がとても多かった。そのときはアルバムを準備する過程でも言われたとおりに振付をしてレコーディングをしていたが、今度の正規アルバム[Press It]では僕が本当にたくさん参加した。収録曲の収集から(アルバムの)全体的な方向、歌詞、振付、作詞まで。自分だけのアイデンティティを模索しようと努力したと思う。だからミニアルバムのときより負担感や責任感を多く感じざるをえなかった。

―シャイニーではないソロのテミンの色に対し、悩みも多かったようだが。

その通りだ。シャイニーはとてもかっこいいチームだし、そこに対して僕も自負心を持っているが、僕は僕だけの色を見出したかった。シャイニーではないテミンとしてのアイデンティティを探し、あとでシャイニーとして合わさったときにメンバーそれぞれの色が集まってシナジーが出ればいいなといつも考えている

―そうして見つけ出した正体性(=アイデンティティ)は何か?

誰が聴いても重なることのない音楽であればいいと考えた。最近はどうしても音楽産業の中で個性のある部分が少なくなってはいないだろうか。しかしその中で自分だけの色を探し求め、僕がいちばん上手くできる楽曲を収集したり、アルバムもそうやって作っていった。

―特にパフォーマンス的な部分で、以前よりさらにテミンのスタイルが捕らえられたようだ。’怪盗’ではダンサーたちと一緒に踊っていたが、今回は一人きりで(舞台を)掌握しないとならない部分があった。

実はシャイニーはダンサーの方たちなしでパフォーマンスをする場合も多いが、それはやはり簡単なことではない。しかし舞台をひとりだけで満たすというのは5人でやるのともまた違う。メンバーたちの分の空席もたくさん感じるし、その部分を僕が埋めなければならないということもあって。だから目標を立てたことがあるが、今後はダンサーの方たちなしで最初から最後まで舞台をやってみたいとも思う。今はたくさん不足しているので多くの助けを受けているが、いつかは必ず

―’Drip Drop’と’Press Your Number’の舞台中、ダンサーたちが消えて一人だけ残る瞬間にはどんな感情を伝えようとしていたのか。

ダンサーの方たちがいらっしゃるときは、それだけエネルギーが増している。彼らがいなくなるパートでは視線が自分に集中するので、エネルギーではなく感情的な没入度を高めようとしていたと思う。コンサートをたくさんやって新たに悟ったことだが、舞台の上で習った振付をそのままやるよりは没入感がいちばん重要だろう。まだ不足してはいるが、’Press Your Number’は感情的な曲なのでその部分を最大限表現し、’Drip Drop’は夢幻的な雰囲気を生かそうと努力した。

―’Drip Drop’はビートがずっと移り変わっていくが、振付を構成するときはどこに重点を置いたのか。

すべての音楽には「起承転結」が入っているではないか。振付も始めから終わりまでただ熱心にやるよりは、最大限、曲の起承転結に合うよう構成した。何よりもダンサーの方たちには「僕を歌手だとは思わずダンサーだと思って振付を作ってくれ」と要請したこともあって。

―ほとんど拍子をとって動くパフォーマンスだから筋肉がもつのかと思った。

もっと年を取ったら大変だと思う。(笑)

―今も8年前と肉体が違うという感覚がないのか気になる。

まだそのように感じるべきではない年齢だが、たまにケガをしたらその部分が癖になるような感じはある。ケガしたところをまたケガして。使っている筋肉をどうにもできずまた使ってしまうから。

―体力的にはもちろんのこと、精神的にもエネルギーをとてつもなく消耗する仕事をしているではないか。舞台から下りてきたときはどうか。

コンサートをするときはそこに合わせてコンディションを調節しているが、音楽番組は1週間に多くても3、4回だ。だから惜しむことなくエネルギーをすべて注いでいる。コンサートを終えて舞台から下りるときと音楽番組後の姿は異なる。とても疲れ果ててはいるが。

―エネルギーはどこからまた得るのか?

とりあえずスタッフの方々ととても親しいのでそうだが、舞台を終えて(ステージから)下りてきて、楽しく話をしている時間を持つときは楽になる。周りの人たちにとても助けられている。マネージャーさんたちをはじめ周囲の方々が話をたくさんしてくださるから。

②「観客の歓声が与える身震いを忘れることができない」

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―[ACE]の活動前にMnet「4つのショー」へ出演したとき、一人でもうまくできるということを証明してみたいと言っていた。それは十分に証明されたようだ。

これは本当にとても主観的なことだが、その「証明してみたい」という言葉は自信が多く不足していたから自然と出る言葉だった。自らの決意のようなものだろうか。欲が出たからか、今回のアルバムはただただ残念だ。一生懸命やったが、惜しい部分をなくすことができない。

―しかし舞台上だけでなく舞台の外でファンたちと疎通することもとても自然になったようだが。

シャイニーのメンバーたちといるときは、5人いるので個々人の考えを伝えるには時間が足りない。話すのが上手いメンバーたちがいるので僕は無駄に話さない方だが、ソロの場合はすべて一人でファンの方たちと共感して疎通しないといけない。だから最大限正直なテミンの姿で近づいていると思う。

―音楽番組で1位になったときもずっと観客席の方へ行っていた。

僕が感じたことがある。パフォーマンスというのは「お見せするもの」に違いないが、とにかく音楽と歌詞、ダンスの感性を人々に伝えるのが歌手であると考えている。ダンスを上手に踊る人はたくさんいるが、観客たちとどれほど疎通することができるかが、アーティストか平凡な歌手かを分けると思う。僕は自分が考えているミュージシャンの理想形を目標として、そこにたくさん神経を使った。僕が曲に没入したらやはり観客にはその感情を伝達して受けてほしい。

―KBS「ユ・ヒヨルのスケッチブック」のように、ファンよりも一般の観客たちがより多い舞台でもそれができただろうか。

たしかに一般のお客さんたちは声をあげて熱狂してくださるというより落ち着いてご覧になる。そんな部分がちょっと大変だった(笑)。僕がエネルギーを発散しただけのフィードバックがあればもっと表現がよくなるが…本物のプロになろうとするなら、そういう方たちの感情まで引っ張り出せるようにならないといけないようだ。依然として宿題だ。

―カムバック時のVアプリ放送では、緊張しない方法を身につけたと言っていなかったか。

どうやら今回のアルバムは1回目よりは準備を多くできたので緊張が若干解けたこともある。そして僕の性格が元々内省的なので、「緊張しない方法が分かった」と言ったのはおそらく自信を持ってやろうという意味であったと思う。

―自信はどのように得るようになったのか?

年次というものを無視することはできない。性格が元来内省的ではあっても、シャイニーの活動とソロ活動が少しずつ少しずつ積み重なってそれなりの自信が生まれたようだ。舞台でもなんでも自分一人だけでするのではなく、その時々の状況、そして観客たちの反応が合わさっていくものだから。tvNSNLコリア」への出演も、以前だったら醜いイメージを持たれたり笑いのネタになるような記事が出てくることに対して心配していたが、今は寛大になろうとしているのか、楽になった。ダメなときはダメ、もっと正直になる必要があるという考えをするようになった。イメージ管理というよりは、状況に合う姿をお見せしたくなった。

―失敗に対する自責の念も早く追い払われるようになったか。

それはない(笑)。これが問題で…僕が小心者な性格なのが、失敗したり気に入らない部分があったらそれを反復して考えるようになる。この癖のせいで自然と成長できたところもあるが、また違う点では大変な場合も多かった。

―しかしデビュー9年目で自分が作った舞台を掌握する気分というのは特別なものだろう。

実は僕からすればまだ本当に不足していることが多い。自分には残念な部分がすべて見えるが、ファンの方たちや周囲からは舞台の掌握力が優れているという話をしばしばしていただく。とてもありがたいことで、好ましく見てくださっているようだが(自分で)共感することはできない。それが大変だ。

―見ている側からは「あんなに完成度の高い舞台を作り上げたら次は果たして何をするんだろう?」というように気になることがあるが、むしろ本人はやることがまだたくさん残っているという気持ちのようだ。

音楽的な部分やパフォーマンス的な部分でそれぞれ最高の地位へ上がった人たちがいるではないか。そんな人たちと自分を比べたら、際限なく不足している部分が見える。

―今回のアルバムに対しても「前回よりは自分のスタイルがより決まってきた」という程度の意味しか抱かないのか。

実は僕が目標にしていたものがもう一つある。どこにも話したことがなかったのだが…今の歌謡市場ではどうしても、より聴きやすい音楽に焦点が合ってしまっているように思う。それが悪いということは絶対にないが、今回のソロ活動をきっかけにパフォーマンス中心に見ることができる音楽、主にソロパフォーマーに対する関心をもっと水面上に引き上げたかった

―今日は「不足している」という言葉を本当にたくさん使ったが(笑)、逆に自分で褒めてあげたい点はないのか。

本当に個人的な考えだが、あー、自分の口からこんな話をしてもいいんだろうか?(笑)周囲の方たちが、僕には人を引きこむ何かがあるようだとおっしゃるのだが。とてもいいスタッフの人たちが多いが、僕の場合には無理にたくさん面倒をみたり何か買ってあげるというよりはおひとりおひとりに心から感謝の気持ちを持っている。それをたくさん感じていただけているので、もっと篤実になっていくのだと思う。

―ファンたちも似たような感情を抱いているのではないか。

ファンの皆さんにも感謝しているのが、本当に僕のことをたくさん好んでくださる。いつでも熱心に応援してくださるので、彼らのエネルギーを僕がたくさん受け取っている。音楽番組の舞台に立つときもそうで、特にドームコンサートのときはファンの方たちの歓声がとても大きく、体で感じるほどだった。そのときの身震いを忘れることができない

―そんな観客席を舞台から見つめるときはどうか。

観客席が見えるとき…そのためにやっている(笑)。

韓国のアイドルたちがよく言う「これからももっと頑張ります」「よりよい〇〇になるため努力します」という言葉、別に誰かが嘘ついてるとは思わないけど、てむちゃんが言うと本当の本心からそう思ってるし実際に実行もしてるよなーと心から感じる。その領域のトップに立つ人たちと自分を比べて「全然足りない!」と思うのも、普通ならそりゃそうだよーとなるけど、てむちゃんの場合どこか素直に話を聞くことができるのは、彼自身がいずれはそこに立つべき存在だからであろう…。それにしてもどうしてこんなにいい子なのさ、てむおよー生まれてくれてありがとうδvδ!!

ダンスを好きになって毎日家に帰ってはこっそりダンスの練習ばかりしていた小学生のてむちゃん。SMのオーディションに受かって練習生となり、練習期間を経てSHINeeとしてデビューしたてむちゃん。デビューしてからも、毎日スケジュールを終えたあとも練習室にこもり、その結果活動のたびに与えられるパートが多くなっていったてむちゃん。念願のソロデビューを果たし、日本でもソロアルバムを発売したてむちゃん。まだまだもっともっと上の高みを今もなお夢見ているんだろうけれど、夢見てきたうちのひとつ”ソロコンサート”がとうとう叶うこと、本当におめでとう。それを叶えたのは周囲の愛ももちろんあるけど、一番はてむちゃん自身の努力する姿とそうして見せてきた結果にほかならないわけで。そしてその記念すべき舞台に日本を選んでくれたことがありがたくて。武道館というステージ、きっといつもの日本公演みたいな凝った舞台装置は施設的に限界がありそうだから、ソロパフォーマー・テミンの魅力をシンプルにかつ最大限に発揮できる場所になるのではと邪推しております。その舞台に立つてむちゃんを、身震いするほどの歓声で迎えたいよー!行けるかわかんないけど!

*1:SMのパフォーマンス・ディレクター:シム・ジェウォン氏が名付けたてむちゃんの愛称。ジェウォン氏のお仕事についてはこちらのインタビュー記事が詳しいです→

東方神起、SHINee、EXO…“SMの振付師”シム・ジェウォン「SMパフォーマンスの中心に立っている」 - INTERVIEW - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle

ジョンヒョンが人間年齢で27歳になりました(わふわふ)

4月8日は「忠犬ハチ公の日」だそうですよ。(ハチ公の銅像が建てられたのがこの日だったことから。そのときの除幕式にはハチ公自身も出席したんだって!)

というあからさまなマクラを経たところでジョン公、じゃなかったジョンヒョンさんのお誕生日を祝賀するよー!

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まんざらでもないワンUㅎㅅㅎU♪

JONGHYUN 27th BIRTHDAY!!!!!

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お祝いの場ということで、正装でお越しいただきました。ありがとうございます。

自立してるし(家族には甘々だけど)やりたいことがはっきりしているじょんさんにとって、SHINeeというアイドルとしてデビューしなくとも自分の夢を叶える方法はいくらでもあったように思う。だから今こうして私たちの目の前に立って輝く姿を見せてくれること、そうなるまで、あるいはそうであり続けるために彼がここまで選択してきたすべてのことに有難い気持ちでいっぱいです。

SHINeeは仕事だと断言する一方で、何よりも5人という完全体のシャイニーをとても大切に思っているじょんさん。どちらの感情も偽りない彼の本心だということを、しゃをるは十分すぎるくらいわかってるよ。

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にっこり?にんまり?形容しきれない幸福が詰まった笑顔☺。じょんさんは5人のシャイニーが大好きだから、ときどき自分がそこに穴をあけてしまうともう目も当てられないくらい落ち込んじゃうし、そんなじょんさんの心情を思うとしゃをるも輪をかけて悲しくなってしまうのよね。だから今回の足のケガも着実に快復しているようで本当によかった。私は今月からようやく!SW参戦するのでブリンブリンしてるじょんさんをしっかり目に焼き付けます。

そしてそして、メンバーと同じくらいに、私たちファンにもいつも細やかな愛を示してくれてありがとう。

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(いったん)最後のプルンバム、青いスーツでドレスアップしたジョンDのエスコートで、素敵な夜へと導いて。やっぱりわんわん泣いたし、やっぱりミノが来た。笑 おつかれさまでした!

27歳のじょんさんも、音楽を愛し、人の心を慮り、自分の言葉を持つ、よりいっそう素敵な青年であれ~。(まさかの三四郎)

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北米公演の帰りにじょんさんがひとり空港で購入したメンバー全員分のチャーム、公開してくれてありがとうね。例のふっくふくスマイルで、みんなのイニシャルを一つずつ探してたんだろうなーと思うと、「お幸せに」以外の言葉が見つかりませんのですケド。今日は大阪で盛大に祝ってもらうんだよ~!

2017年の映画鑑賞を記録する<2月編>

2月が終わったのうそでしょーと思いながらも、1ヶ月に一度の記録タイム。後半バタバタしてたので全然映画館に行っていなーい。3月はとんでもねえ韓国映画が続々公開されるのでせっせと劇場へ参りますよ!

1本目:『ドクター・ストレンジ』★4

ヤクルトがタイアップしてるなーとは思ったけど、本編にまで食い込んでおるとは…

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もれなく面白いマーベル作品の最新作に、俺たちのカンバーが出る!←シャーロックとか観てるわけではなく完全なるアルピーフォロワー

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の世界で、魔術なんていうオカルトなものも使えちゃっていいんだな。そうなると、もうなんだってありだし何とだって戦わなきゃいけないな。ということで、銀河のむこうにすらある悪意と、対峙してました。とはいえそれが本筋ではなくて、単純な勧善懲悪が通用しない現代では、それぞれの正義同士が対立していく物語を紡いでいくことに、おのずとなってしまうような。この世界はそんな単純じゃないんだラスボスはどこにもいないんだ、っていうことです。

この曲を聴くといつだって自分が信じたいものを信じたくなるし、その選択に誇りを持っていいと奮い立たせられる。

2本目:『男と女』★3

トッケビ」ロスの真っただ中で迎えた公開のタイミング。そして何を隠そう、わたしは北欧とくにフィンランドが好き(大学の卒業旅行で行ってから幾星霜ㅠㅠ)なもんだから割と簡単に観に行っちゃった。鬼のおじさんがパーフェクトな人だったからだめだめコンユがもどかしくもあり、しかしチョン・ドヨン先輩がすさまじかったな。このように先輩とお呼びせざるを得ないお姉さま方が多い韓国芸能界です。コン・ヒョジン先輩!キム・ミニ先輩!

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ソウルに戻ってきたドヨン先輩ってば、いやぁ、艶ぁ

3本目:『君と100回目の恋』★2.5

今をトキメク坂口健太郎くんが、なんでもできちゃうカンペキ君と見せかけてグズグズな坊やだというところがタマランデスかみなさん?あんだけ物理の勉強してるのにノートの中身が文系そのものだから(miwa→いろいろする→何しても→死ぬ のチャート)ハラケケーてワ・ワ・ワ・ワ・ワラタ

4本目:『サバイバルファミリー』★3

電気が消滅した世界、ちょっと考えただけじゃ想像がおっつかないけれども、この映画を観れば観るほどぞわわ~っと恐ろしくなっていくのです。自分ならどう生き延びるか、というのも途中から、果たして自分はどこで脱落していくか、、にすり替わっていた気が。とはいえコメディの名手・矢口史靖監督、ふはっと吹き出しちゃうようなシーンだってもちろんございます。いくら備えても、それでも憂いはやってくる。(とはいえその時に備えておくことは大事!とりあえず自転車発明した人は歴史の教科書に載っていい偉人)

5本目:『ラ・ラ・ランド』★4.5

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『ラ・ラ・ランド』は「夢」の映画である。

現実を生きる私たちに「夢」を見せてくれる存在である映画、そのなかの1本。

主人公は、時に希望となり絶望ともなる「夢」をいつまでも抱き続ける愚か者ふたり。

「夢」と知りながらそれでも見続ける夢のような、ラストシーン。

眠りから醒めるとたちまち失われてしまう「夢」のような、儚さに満ちた作品。

「夢」は美しくて、残酷で、ずっと見ていたくて、でも醒めるからいいもので。そのすべてが詰め込まれた物語でした。ちいさいスクリーンで観たから今度はIMAXで観たいなー

2月に観た映画 計:5本  2017年に観た映画 計:15本

5thAlbum「FIVE」発売記念!輝くSHINee5人の魅力を今ひとたび考えてみる

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SHINeeの日本で5枚目のアルバム「FIVE」が発売されましたー!先行配信ですでにたんまり聴きこんではおりますが、物質主義の断捨離不可能人間としてはCDを手にできるのがうれしいうれしい。日本活動ならではの楽曲を制作して日本活動ならではの公演を見せてくれるおしゃいにちゃん並びにチームSHINeeの皆々様には、毎度のことながら頭が上がりませんし財布のヒモが緩みまする。(どうでもいいけど↑の写真のジョンさん、立ち姿が岡村ちゃんみたいでもう靖幸にしか見えなくなってきた。ジョンさんのソロコンってDATEな雰囲気ありそうだし、ふたり仲良くなれそうじゃないですか)

メンバーも事あるごとに語っているように、「FIVE」というタイトルはマルチミーニング。日本デビューして5年、5枚目のアルバム、本作を引っ提げて回る5回目の日本ツアー。そして何よりSHINeeは5人組!わたしがシャイニーを好きな理由、挙げていったらキリがないけどやっぱりいちばんは”この5人がSHINeeであること”に尽きるのです。デビュー当時の完全体を保ち続けられるグループって、特に彼らのまわりではもう稀なケースになってしまっていて。(悲しいしらせに心が摩耗してしまったことも、かつて私が韓国アイドルから遠ざかった理由のひとつでもある)そんな中でもシャイニーは5つの個性をお互いに尊重し合いながら今日も力強く輝いている。本当に本当に、ありがとう。

さて、アルバム発売という記念すべきタイミングに乗じて、今回はこの5つの個性に改めて思いはせてみようかと思います。私の完全なる独断と偏見と妄想の産物にすぎませんけれども、少しでも共感してもらえたり発見してもらえたら幸甚に存じます。

 

オニュ(イ・ジンギ/1989年12月14日生/O型/一人っ子/ソウル出身)

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教えてほしいよ君のpassword…暗号系男子は理想のリーダー⌒▽⌒

SHINeeのリーダーにして最年長のオニュ。いつもニコニコ穏やかで、くだらないおやじギャグ(byてむちゃ)をぶっこんではメンバーにつっこまれてますね。ミノのみ爆笑率高し。オニュがSNSTwitterInstagramのアカウント有)に投稿する暗号の数々は、全世界の優秀なエージェントしゃうぉるが頭脳を結集して解き明かすのが常。脱出ゲームにもハマってたというし、彼の基本スペックとして「(お勉強できるほうの)頭がいい」は間違いないっす。

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▲温柔な笑顔から一転この目つき…ありがとう。殺してくれ

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▲そうして生まれ変わったらオニュがぶら下がる棒になりたい

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▲噓だろ!?と思うことを平気で仕掛けてくるぞ!気を付けろ!(いつぞやのハイパー寝ぐせ出国写真)(おにゅらんヌナが切り取るオニュサンテ*1はいつだって正義♡)

・唯一無二の歌声保持者!歌を歌っているときのオニュは本当にしあわせそう。歌心のある人なので、独唱ももちろん素敵だけど誰かとハーモニーを奏でているオニュの歌声がとても心地よいのです。それでは、あえてバラード曲ではなく2015年の韓国活動曲であるこちらをばどうぞ~。

▲最高すぎるステージングに目を奪われがちな'Married To The Music'ですが、2番のサビ後半からオニュのハモリが入ってきてラストサビを年長組の美しき旋律(しらべ)で突き抜けていくのが気持ちいいんだよぉぉ。二人のハモリパートは1of1にも引き継がれてまして、こちらも眼福ならぬ耳福!

・とても器用。韓国ショウビズ界を恐怖のどん底に陥れる殺人デコピンや、栓抜きいらずのなんでもふた開け(ひみつ道具か)など、個人技には事欠かないオニュ氏であった。物事のコツを掴むのが得意な人なんだろうなと思います!

▲3:20ごろからオニュの個人技パート。普通に感心してしまうしこの真っ茶髪が似合っちゃうオニュかっこいい…。あとテムちゃんのしょーもないカラオケ芸をメンバーも出演者の皆さんも肯定しすぎ!テミンとテミンファンだけで構成される現世

・オニュ以外の4人はオニュに対して「オニュヒョンを悲しませたくない!失望させたくない!」という気持ちを抱いている気がする。オニュの笑顔が翳る瞬間なんて想像してみただけでも悲しいもの。そしてそう思われるリーダーって、実はトップに立つものとして理想的ではないでしょうか!部下を引っ張る推進力が求められることもあるでしょうが、この上司のためなら自分は精一杯働けるしこの人が喜ぶところを見たい、という原動力になることの方が難しいし個人的にも大事だと思うんだー。名実ともに理想の上司なウッチャンもそういうタイプですよね。それによくシャイニーは「グループが長続きする秘訣はなんでも話し合うこと」と語っているけど、それができるのは一番年上のオニュさんが絶対みんなのことを否定したりせずに話を聞いてくれるからなんだろうなー。

・今回の日本ツアーで日本語上達中とのウワサが。ただ元々語彙力はありそうなんだよな。なんせ基本スペック「頭がいい」!オニュの自由でナンセンスなMCが日本語でも楽しめるとは贅沢なことです。→「FIVE」FC盤特典のファンミ映像にて、プレッシャーチャレンジのお題が思いのほか簡単であっという間にクリアしてしまった際にオニュがぼそっと「よわい…」これって「(企画が)弱い…」ってことですね?よくそんな使い方知ってるなーと思うとともに、ダメ出しの鬼・イジンギPに虐げられる妄想がニューロンを駆け巡って思考回路がショート寸前です

・チャームポイント:むっちむちのふともも

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▲おいおい二の腕もけしからんやないか…

ジョンヒョン(キム・ジョンヒョン/1990年4月8日生/AB型/末っ子/ソウル出身)

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聡明さの奥に隠れるもふもふㅎㅅㅎ音楽の女神に愛される共感力の塊わんこ

SHINeeのメンバー、ソングライティングも手掛けるソロアーティスト、深夜ラジオのDJ、といくつもの顔を持っているジョンヒョンさん。作家先生でもあるんだったね。どの活動においても生かされているのが、共感力の高さだと思うんです。人の心の動きを察することに非常に長けている人で、それは元来の性分でもあり、女系家族のなかで育ったこともより拍車をかけているんだろうな。相手が何を考え何を求めているのか?いつだってそこに敏感だし、そうして培った自分の能力をちゃんと信頼してる気がする。

・音楽センスがぶりんぶりんisじょんひょんㅎㅅㅎ ♪ 演奏に歌を乗せるというより、歌声も含めてひとつの音楽を作り上げようとしてるんじゃないかと、特にジョンさんのソロ曲を聴くと感じる。歌詞もジョンさんの音楽を構築する大切な要素のひとつで、詩として読んだときの意味も重視しつつ、声に出して歌ったときのメロディとの化学反応までも考慮している気がするのだ。私に音楽的素養がひとつもないので、ご覧の通り感じる~とか気がする~くらいに過ぎないんですけどね。イスマンせんせもお褒めの言葉をかけたという'View'なんて、やっぱりひいき目なしに素敵だもんさ。

▲本作の主題でもあるけど、五感を研ぎ澄ましたその先に見えてくるとても美しいViewに、ジョンさんはこの曲の歌詞を書きながら到達しちゃってるように思えてならない。。3分間の曲中で、これだけの世界の広がりを描いてみせる才能。

・いまやソウルの夜を絶えず見守る男。*2元々、夜もあんまり眠れない方だと言っていたジョンさん。制作作業や読書にゲーム、いろんなことに没頭しては人より長い夜を乗りこなしてきた彼にとって、ラジオDJほど適した仕事もないのでは。といいつつ私もジョンDのラジオをちゃんと聴いたのはしゃいにちゃん皆で出てきたときと新海監督回くらいですが、ただでさえリスナーとの距離感を近く感じさせるラジオというメディアにニュアンス名人が降り立つんです。そりゃもう、お耳の恋人ジョンヒョンです。

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▲この優しげなまなざしはジョンDのものだ。3周年チュッカヘヨ~ン

・ニュアンスといえば、ジョンさんはダンスも日本語もニュアンス上手なお方。きれいに見える踊り方を体が知っているし、相手に伝わりやすいコミュニケーションの取り方も把握している。つまりはいい意味で、手を抜くのがうまいひとなんだと思います。

・5人の中で話を聞いていていちばん面白い、というか言葉に興味深く意味を持たせている印象を受ける。「私も」という返事の仕方が嫌い、って話をしてたときは、言われて初めてあーなるほどなーと思った。私も好き、私もそう思う、あえて言葉にしなくても伝わるかもしれないけど、そこを省いてしまうことを不誠実だと考えるんだろうか。心の動きに敏感だから、心を表現するツールとしての言語にもすごく繊細に接している。また常に自分の考え方を明確に持って言語化もしていて、それって熟考の末に得たものだと思うんだけど、だからといってひとつの考え方に固執することもなくどんどん思考をアップデートしていってるんだよね。そういうところも勇気があって好きです!

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▲ジョンさんのことを語るにはどうしても言葉を尽くさずにいられなくて長ったらしくなっちゃう。疲れたからかわいいやつ見よ

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▲見たときハァ~~~って半ギレするしかなかったふっくふくラブリージョンもけしからん。完治とはいかないまでもみんなと踊れるようになってやっとジョンさんの楽しいツアーがはじまったね。負担をかける分はきっちりケアして、最後まで走り抜けられますように。

・チャームポイント:もふもふの後頭部、抱きしめたい背中(new!)

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▲ソウル広域市にお住まいのイテミンちゃん4さいからのリクエストです。お母様が写真を撮って見せてあげるんでしょうか

Key(キム・キボム/1991年9月23日生/B型/一人っ子/大邱<テグ>出身)

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輝きたいなら磨かなきゃデショ`ㅂ´*?テグが生んだ万能1of1アイドル

・芸能人になるのが小さい頃からの夢で、その夢を追いかけて韓国の地方都市・大邱(テグ)から上京してきたキーちゃん。きっとその頃から今このときまでずっと、自分を高める努力を怠った瞬間なんてキボミにはないんだから。

▲”言葉で行うバスキング*3”、つまり路上で人前に出て行ってなんでも話さんかい、というポテンシャル必須なこの「話す通りに」という番組。ここでキーちゃんが話す内容が心底素晴らしいので自分探し中の人はもれなく見るべし。自分の検索順位がメンバー中で最下位だったこと、歌やダンスというスキルで決して自分がいちばんではないこと、そういう事実に対して腐ることなく自分ができうる最良の選択を求め続ける姿勢の美しさったらないよー。しかもそれを成功談としてひけらかすわけでも、苦労話として同情を誘うわけでもなく、ただただ真摯に伝えようと語っている姿にジーーーーーンときます。

・そうやってキーちゃんをキーちゃんらしく輝かせるのはなんといってもファッション。空港はたちまちランウェイに変貌さ!

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▲上から下まで全身カンペキ!この系統って決めちゃうのは飽きるよね~いろんな格好したいよね~なんでも似合うよね~。「キボミずっと同じスタイルはダメな人だからタトゥーしない」って納得すぎ(〇〇な人だから~って基本嫌いな言葉遣いだけどキーちゃんが言うのはぴったんこ)

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▲空港じゃないけど、このロエベのパンツが好きなので載せます

・撮影時に見せるポージングや、ライブ中カメラに向ける目線はいつでもどこでもPerfect10。たとえ自分たちを一瞬しか目にしない人がいたとしても、その一瞬をいつだって完璧なものにすべく今日も研究に余念がないキーちゃん。そんな彼を人はアイドルと呼ぶ!(ライブMCでの名言)δvδ「キさんすごいですキさん!」←でもテムちゃんは本当にこういうとこ尊敬してると思う。尊敬もしつつ、ボミママには何やったっていいと思ってる節がある

▲'Tell Me What To Do'で場を支配するキー様をご覧あれ。歌もダンスもいつもより自由度が高いっちゅーか余裕がある曲なので、5人それぞれ異なるアプローチがあって面白いです。あとこのときの衣装が五人五様でみーんな似合っててだいすき!てっきり作りの衣装かと思ってたんだけど、キーちゃんがコラボったりもしてるCHARM'Sの既製品なんすね。

▲アンニュイもいいけどやっぱりしゃかりきに踊るキーちゃんも最高です。'1of1'ラストサビで自分のパート終わった直後にキレッキレMAXになるところ何度見てもたまらん。しかし放送だけじゃなくファンカムまで公式で上げるのほんとすごいな…(出戻りしていちばん驚いたことといっても過言ではない)

SHINeeの楽曲においてKeyの歌声はスパイス!キーちゃんのパートはいつだって最上級のパンチラインです。「FIVE」を聴いてると特にそう感じるんだけど、ブリッジ職人キムキボムは相当間違いないっす。'Mr. Right Guy'の「君には敵わない どんな僕で挑んだって~」が死ぬほど好きなの、それって僕のことさGirl~

・言うまでもなくメンバーいちの日本語上手!上達しすぎて最近はおかしな方向に舵取り始めたね(ex:そなた)日本語にかぎらず生きた言語を習得することに貪欲なキーちゃんマジリスペクト。日本人なのにこんな語彙しかなくてほんとすいません。日本ツアーのMCでは基本しゃべれるキーちゃんが進行していくんだけど、受け身なタイプじゃないから回しに徹しきれず結局自分が言いたいこと言い始めちゃうB型のキーちゃんかわいいよね。

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▲そんなキーちゃん、メンバーみんなも大好きでしょ?ソウデショ?このちょっかい出したくなる感じ、少女漫画のヒロインっていうよりかは少年漫画のマドンナだわね

・チャームポイント:とぅるとぅるのお肌

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▲ゴールデンタイムって大事なんだな、と呟きながらブログを綴る深夜0時。時すでに遅し

ミノ(チェ・ミノ/1991年12月9日生/B型/末っ子/仁川出身)

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ㅍ_ㅍみなさん、チェミノはいつだって善良な男ですみなさんㅍ_ㅍ

・↑これ、ただ授賞式のスピーチ場面をキャプチャしてるだけの写真なのに画報みたい。なぜここまで燦爛たる一枚になるのか。すなわちミノのスーパービジュアルがなせる業であり、年々凄みが増してるんだから…!ちょっと前までは清々しいハンサムって感じだったのに、齢25にして匂い立つような色気をも纏いはじめてしまうミノなのでした。ミノをいつも目にしてると、美しさの平衡感覚というか遠近感というか、そういうものが音を立てて崩れていくのがわかる。こんな青年はそうそういないんやで。。

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▲ここまでやられると、こちらも気軽にかっこいいとか言えないんですけど…銀髪ミンホゥ、本当にありがとうございました

・恵まれたルックスを手にしながら、中身は惜しげもなくまっすぐな男。家族思い、メンバー思い、ファン思い、そのすべてに全力を注げるモチベーションはどこにあるんだと思ってしまうくらい。メンバーのことはとても大事にしていて、それぞれの個人活動に目を配って映画もドラマも舞台もチェック。去年SHINeeでプルンバムに出たとき、ミノが合間に流れるCMソングにあわせて口ずさんでいて、それってよっぽど普段から番組を聴いてないとできないことなのでびっくりしたし感心した。4人も(たぶん何周かして今では)それをナチュラルに受け入れている。

▲自分に残された48時間で会いたい人に「家族、メンバー、ファン」を挙げたミノ。父と過ごし、しゃうぉるの一人に会いに行ったあと最後の時間をオニュと一緒に迎える。オニュもいてミノもいて他のメンバーもいて、シャイニーがこの5人でほんとによかったなーとしみじみ思っては胸があたたまるひとときでした。混じりっ気なしの「ヒョンが大好き♡」もいただきましたーわたしも好きー

・もはや刷り込みのごとくしゃうぉるのことも思ってくれる。受けた愛をそれ以上に返そう、というミノとシャウォルの無限最大幸福ループはまだまだ終わりません。

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▲大きすぎる愛はときに思わぬ事態を呼ぶ…本人をも「リハーサルの時には(本当にこれをやるのかと)ゾッとした」と言わしめたケラケラじゃんけん@東京ドーム。なんでリハするまで思い至らんねん、というツッコミはチェミノには不要です!!

・ダンス=運動!長い手足を大きく動かすのでいつだって運動量マックス。リハだって手を抜きません(というか抜けないのかも、手を抜くというのがどういうことかわからないかも)。運動は得意だけど、決して要領よくはない。でも負けず嫌いで諦めない。あとは相手のことをいろいろ察する前に、自分の心をすべて開いて見せようとする性格だったりとか、考えてみればみるほどジョンさんとは正反対のタイプな気がしますよね。だけどオニュも加えた中二病兄弟として日々楽しく過ごしているのでよきかな。相性をも超えるチームワーク!

▲ご査収ください。

・チャームポイント:キラッキラの大きなおめめ

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▲相変わらず花郎ぜんぜん観てないんですけど(…)、普通に考えてこんな人が週2で拝めてたのどうかしてませんか?チェミノのかっこよさとはまた違う次元で麗しいスホ郎。しかもプレイボーイなんでしょ?もう、こわいよ…パトラッシュ…

テミン(イ・テミン/1993年7月18日生/B型/末っ子/ソウル出身)

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全人類を翻弄するのが使命デスδvδ神が遣わした破壊的マンネ

SHINeeの末っ子=マンネ。韓国デビュー時は15歳になる直前でしたが、今年で24歳の年男だっていうんだから。末っ子きのこちゃんが今や後輩アイドルたちにとってあこがれの存在であるという事実。テミニヒョンという語感。はぁ、、時は金なり(札束ブワッ)

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▲てむちゃんはかわいいし~

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▲きれいし~

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▲美しいし~(実例とともに考えると、かわいい/きれい/美しい すべてニュアンスが異なることがよくわかりますね!)

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▲あとはかっこいいだし~

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▲そんでちゃんときもい時もあるのでえらいです。(虫には異様にビビるテム。あと大きな音とか火花にも弱い)ここまでマシマシ全部のせだと、テムリアン*4になる以外の選択肢はありません

・メンバーからの溺愛は何の疑いもなく受容します。SHINeeはテミンとテミンペンよにんで構成されるというのは信憑性の高い学説!ただテムちゃんも、尊敬するお兄さんたちからいろんなことを吸収しています。オニュからは真摯で謙虚な姿勢を、ジョンヒョンからは歌唱の技術を、Keyからは努力をかたちにするということを、ミノからはノジェム*5を学んで、今のイテミンができあがりました。

・テミンの代名詞:ダンス。どんな振付も自分なりに解釈してテムちゃんだけの踊りに昇華させてしまう。体が硬いのが意味わからんくらいしなやかな動き、指先まで思うがままに操ってみせる身のこなしに見とれないでいられるもんか。

▲いつもとは違うタイプのダンス曲'Downtown Baby'でも、テムちゃんは見事にグルーヴを掴んでみせるのです。ただ振付を覚えるだけじゃなくて、その先を見据えてるかんじ。あのさーこのときみんなかわいすぎない!?無理!

・生まれつきのクリスチャンでピアノを弾く天使。その一方てむちゃんてばすぐに物をなくすしこわす。生活能力は全体的にひくめ。ひょん達があれこれ世話を焼いてくれるので向上の余地もない。普段からてむちゃんが気づかぬうちにいろんな物事が片づけられてるんだろうな…。表情管理も甘いから、ブステムは意外と夜に出ています。でもぶさいくな表情すらかわいくて

・生まれつきのクリスチャンでピアノを弾く天使、であることには間違いないんだけど、その一方てむちゃんてばすぐに物をなくすしこわす。生活能力は全体的にひくめ。ひょん達があれこれ世話を焼いてくれるので向上の余地もない。普段からてむちゃんが気づかぬうちに、いろんな物事が片づけられてるんだろうな…。表情管理も甘いから、ブステムは意外と世に出ています。でもぶさいくな表情すらかわいくてたまらないからしゃをるホント乙。

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▲伝説の「シャイニのある素敵な日」、スイスで電車の切符をなくした(と思い込む)てむちゃん。テキトーにその辺はさむからわかんなくなっちゃうんでしょ~も~と視聴者の母性が爆発したという。オットケ…顔選手権があったら優勝まちがいなしなこの表情。

・もっともっといいテミンになるため日々努力している子なので、いつの間にか歌唱パートも増えましたし日本語だって今ではキーちゃんに次いで話せるようになりました。「日頃の行い」みたいな言い回しもさることながら、「~にちなんで」とか用言の語彙もふえててすごいねぇ。

・チャームポイント:ため息出るほど美しい横顔

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▲もしテムシタン*6が弾圧されてこの横顔を踏み絵にされたらわたしは、踏めないよ…キチジロー…(今はじめて「沈黙-サイレンス-」に当事者意識もった!!)

まだまだ語りつくせない輝く5人組SHINeeの最新作「FIVE」を、何卒よろしくお願いいたします!

*1:オニュ状態。オニュが生み出すありとあらゆる宇宙

*2:MBCラジオ「푸른 밤 종현입니다」アプリで聴けるよ~~

*3:元の意味は大道芸人=buskerがお客さんからお金を投げ入れてもらうこと。らしい

*4:ラーメン二郎っぽいアレ

*5:노잼:'No'+재미=面白みがない、スベってるというニュアンスでつまらないこと

*6:テムリアン言い出した矢先になんですが、イエスキリスト的な、隠れ的なあれです

2017年の映画鑑賞を記録する<1月編>

ここではしゃいにーに関係ない記事を連投してますが、日々の暮らしといえば日本ツアの模様を毎日おっかけては「かわいい…」「キヨ…」がリピートされ続け脳内ポイズン状態。やっぱり、じょんの元気が5人の元気!元気なしゃいにが最高!ってかんじ。ㅎㅅㅎ足治ってきてよかったね。チケット確保済のさいたま公演まで、果たして私は辛抱できるのか…?と思いつつも、しゃうぉるの皆様が上げてくださる愛満載のレポで想像もふくらむスクラムでございます。あとは人々がすなるストリーミングといふものを私もしてみむとてしたなり。ものの見事にハマったなり。と、土佐日記コロ助に変わるくらいの長い前置きから本題に入りまーす。

こっそりブログの紹介文にも潜ませてるんですが、映画をまあまあ観る方なので、せっかくだからひと月ごとにまとめてみようという試みです。1年間、つづけるぞー(雑ないきごみ)ルールというほどでもないルールは下記のとおり↓

  • 2017年に劇場で観た映画を毎月列挙して星5段階で評価+感想。
  • 試写で観たものは公開月にカウント。DVDや配信で観たものは対象外。旧作でも劇場で観たものは対象。
  • 私が好きな映画は、どんなジャンルであれ”その作品だから心動かされる”ところのある作品です。

1本目:『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』★3.5

2017年初泣きは胸熱→悲しみのコンボでした。ローグワンのベイチアコンビといいドクターストレンジのウォンといい、最近のハリウッド映画あるある→ナイスキャラfromアジアが生まれがち。映画のあとは一緒に観た生粋のSW(しゃうぉるではない)ペンである母を質問責めにしたのであった。

2本目:『フィッシュマンの涙』★4.5

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このおしゃれビジュアルからは思いもよらない”現代の社会派寓話”でした。製薬会社の治験バイトでフィッシュマンと化してしまった青年パク・グの「平凡に生きたいだけなのに、それすら叶わない」という言葉を簡単に片づけることはできなくて。この映画に出てくる大衆や世論というものが滑稽であればあるほど現実世界への反射が強まる感覚も印象的だった。『ビューティー・インサイド』しかり、韓国映画界はインディペンデントっぽい作品も見逃せないですなー。

3本目:『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』★4

普段ならスルーするタイプの作品だけど町山さんのおすすめとあらば、ということで観に行ったらちょっとびっくりするくらい面白かった!映画だけじゃなく、あらゆるフィクションには「物語の力」というものがあると思うのですが、本作に関しては現実があまりにも想像を凌駕しているという衝撃。劇中で起こる出来事自体はフィクションなんだけど、そこに至るまでの背景や実情はすべてノンフィクションという事実に、何より打ちのめされた。あとこの映画を観てたらシン・ゴジラの面白さってイギリスの人になら理解してもらえそう…!と思った、あの会議シーン。

4本目:『この世界の片隅に』★4.5

ようやく観に行けた、というより会いに行けた、すずさんに!私の持論ですが、人間の長所でもあり短所でもあるのが「慣れと忘却」。戦争という異物が日常に入り込んできても、慣れと忘却が機能してだんだん適応していく。だけど、だからこそ、こうやって漫画や映画という形にすることで、必死に忘却へ抗いつづけなきゃいけないことも絶対にあると思うんです。悲しくてやりきれない日も、それでも生き続けてきたんだもん。

5本目:『アメリカン・スリープオーバー』★3.5

ちょうど1年くらい前に『イット・フォローズ』の衝撃を味わった皆さん、もちろんデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の長編デビュー作である本作もチェックなさったことでしょう。アップリンク様【見逃した映画特集】のおかげで私もついに!アメリカの学生でもなければ、スリープオーバー=お泊まり会の思い出もさしてないというのに、なんでこの子たちの気持ちが手にとるようにわかるのか。つまりは青春って、すげぇ。

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↑左の女子、マギーのプールサイドでのダンスシーンがよかった~。『ラ・ラ・ランド』ではあの多幸感がずっと続くという認識でいいですかな?(てむちゃんリスペクト)

6本目:『沈黙ーサイレンスー』★4

2時間半の本編、あっという間に終わった!というよりも、2時間半という体感時間のなかずーーーーーっと、面白かったぁ、という感想。(※長音の数はアメトーーク方式に則っています)生まれてこの方無宗教なもので、信仰というテーマの本質にふれることはできないけど、なんにせよ人が好きなものを否定するのはよくない。そしてその感覚がいつまでも当たり前であってほしい。「理解できないことも認める」とはかのジョンDも仰っていることですし!

7本目:『スノーデン』★3

オリバーストーンは、スノーデンという青年がしたことを記録として残しておきたかったのかなーと思い。実在の人物や事件でも、そこにエンターテインメントとしての魅せる要素を見出している作品の方が好みだなーと感じました。なので、同じJGL作品なら『ザ・ウォーク』とか断然好きっす。

8本目:『The NET 網に囚われた男』★3.5

危うく見逃すところでしたキム・ギドク監督最新作。うっかり韓国に侵入してしまった北朝鮮の男が、スパイじゃなければ転向させろと口説きにかかる韓国警察に対し「なぜ何も知らず自分が不幸だと決めつけるのか」と言ってたのがうわーってなった。幸せってなんだっけなんだっけ…

9本目:『聖の青春』★4

こちらも滑り込みセーフ。すごい感動した!!というタイプの作品ではないけど、ジーンと胸を打つ数々のシーンがたいへん味わい深くてよきかな。柄本時生が演じてた完全なるギャグ要員棋士が「3月のライオン」監修の先崎学九段にあたるキャラだと知っておったまげた。だってあんなにしゃれたコラム書いてる人が…。ということでライオンちゃんも楽しみにしてます。将棋のルールはさっぱりだけどな!

10本目:『恋妻家宮本』★3

この映画、100分に収まっていたら結構好きだったかもしれない。エンドロールの演出とかも嫌いじゃないし、阿部寛の情けなさすぎるモノローグも最初はうるさかったけどそれなりに馴染んだしねぇ。独り身に夫婦のことは結局わからんのだー、という感想はのちに「夫のちんぽが入らない」を読んでより一層深まった。

 

1月に観た映画 計:10本  2017年に観た映画 計:10本

2016年に取りこぼしていた作品を拾えたのでよかった。(結局『葛城事件』を未だ鑑賞できていないのが心残り。。)こんなかんじで来月も投稿してみせる、みせるぞ…。

それでは私はここでδvδ←日本語力が上達するあまりMCの締め方が若干おかしな方向に舵を切り始めたサランちゃんてむちゃん@神戸に悶えて終了

いい日悪い日ふつうの日、いつだって韓国ドラマ「トッケビ」は最高におもしろかった

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함께 한 시간  모두 눈부셨다.
날이 좋아서, 날이 좋지 않아서, 날이 적당해서.
모든 날이 좋았다.

——一緒にいた時間のすべてが眩しかった。いい日も、よくない日も、普通の日も、すべてがいい日だった。

 

↑このセリフを読むだけでホロリときちゃうくらい、tvNの冬ドラマ「トッケビ」に鬼ハマりしておりました(トッケビだけに)。魔法の箱で英語字幕版をさがして観ていたので、なけなしの韓国語力+なけなしの英語力=ながら見なんてもってのほか!だったせいでもあるんだけど、とにかく夢中になって全16話を観終わったのが先週のこと。韓国でもトッケビシンドロームが巻き起こっていたようで。日本における逃げ恥ブームのように、諸要素が組み合わさっての結果だとは思うけど、すぐれた作品がちゃんと多くの人に届いて評価もされるというのはいいことだなぁ。

で、こんなに素晴らしいドラマが世に出たことへの感謝と敬意を表して、「トッケビ」のなにが素晴らしいのか、ということを私なりに改めて振り返ろうと思います。題してここが好きだよ「トッケビ」、よければお付き合いください。

 

ここが好きだよ「トッケビ」①演出・脚本は韓国ドラマ界の黄金コンビ

そもそもこのドラマ、放送局であるtvNの開設10周年記念作品として、相当気合を入れて作られたものなのです。たしかにそう言われて観てるとCGも結構入ってるし、無駄にカナダへ行ってみたり無駄にカーアクションを入れてみたりと、かなり大がかりな撮影もやってるんだよねー。ただでさえカツカツのスケジュールでやってるだろうに手間までかけて…(とうとう14話でCG作業が間に合わなくて、1回放送とばして総集編に差し替えたエピソードとかゾッとする。でもおかげでキム秘書のラブリー進行拝めました)

そんな中、何をおいても力を入れたであろうことがうかがえるのが制作陣。脚本:キム・ウンスク氏に演出:イ・ウンボク氏という、泣く子も黙るヒットメーカーを引っ張ってきましたよ。これまで記憶にも記録にも残る大ヒット作を連発してきたこのコンビ。個人的には「シークレットガーデン」がトッケビ以前に大ハマりしただいすきなドラマっす。脚本のキム作家が作り上げるキャラクター像は、むこうみずでいじらしくて(岡村ちゃんに観てほしいよ!)同性から見てかっこいいと思える女子と、スマートなんだけどかわいげのある男子。これ最強か。演出でしっかり役者の演技を引き出しつつ、ちょっとふざけたりするときがあるのも飽きずに観続けられる秘訣。そんな仕事っぷりが今回も遺憾なく発揮されて、ヒットメーカーの名がさらに確固たるものになったわけです。ちなみにこのコンビで手がけた前作といえば。

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ご存じ「太陽の末裔」。もうすぐ日本でパッケージが出るそうなので近いうちに観たいな~。

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なんせ白衣の天使に会えるそうなので♡意味違うけどまいっか♡

ここが好きだよトッケビ②魅力たっぷりな俳優陣

チフン先生のせいで早々に脱線してしまった。トッケビに戻って、やっぱりキャストがよかったよねーという話。特に、今回キム作家が何年もキャスティングを熱望してきたというコン・ユが、トッケビ=鬼という特殊な役柄にまぁ~ぴったりなんですってば。

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一度死んだのち「鬼」として甦り、永遠にも近い900年という時間を過ごしてきたキム・シンという男。ドラマの副題である「わびしく煌びやかな鬼」という表現がまさに彼をあらわしていて。優雅に立ち振る舞い、達観したスマートさを兼ね備えながら、人でも神でもない存在として、自身の運命に為す術もないまま、大切な人たちの死を見送り続けてきたトッケビ。コンユの出演作はドラマも映画もいくつか観てきたけど、もうこのトッケビ、適役というほかなし!ハイブランドの服も余裕で着こなすのに、少年というより完全に子どもに見える瞬間があるのがたまりません。あと冬が似合うんだよコンユは。ハイネックのセーターもかっちりしたコートも雪も全部似合う!ちくしょうめ!

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だから私はきっと『男と女』を観に行ってしまうんだ。コンユがフィンランドでモッズコート着てるんだもん。

youtu.be

で、そんなトッケビの運命を唯一変えられる”トッケビの花嫁”、ウンタク役のキム・ゴウンがほんっとーに素晴らしかった!だいすき!(図らずも岡村ちゃんアゲイン)

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幼い頃に母を亡くし、叔母には厄介者扱いされ、学校に友達もいなくて…とウンタクがこれまで経験してきたことは、高校3年生という若さを考えればあまりにも悲劇的に思えてしまうけど、彼女自身はそれを受け入れて明るく聡明に生きている。そんな美しい魂にトッケビが惹かれていくのも当然のこと。

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この笑い方がかぁわいいんだぁ。ウンタク巻きに挑戦したかったけどこんなに長いマフラーを持ってなかった。残念。

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トッケビ夫婦はとにかくキュートで、愛情表現もまっすぐでかわいらしい。運命や神様のいたずらに翻弄されながらも互いを思い合うふたりの姿に、身もだえたり胸が張り裂けたり、われわれ視聴者は完全に心奪われました。

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もうひとつのラブライン、通称”ピーチカップル”も微笑ましかった。特にソニ、15話で彼女が「ある選択」をしていたことを知ってからそれまで以上にソニのことが好きになったよー。おとぼけ死神とのナンセンスなやり取りにも笑わせてもらいました。

あとドクファ役のBTOBソンジェもよかった!ソンジェ自身がお坊ちゃまくんだとか、BTOBがCUBE所属だとかは今回を機に知りました。JYP→CUBEのコースな…。

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ここが好きだよトッケビ③ファンタジー×ロマンチック×ヒューマンドラマのてんこもり

完全なる私観ですが、韓国ドラマって1話の時間も長ければ放送回数も多いので、どうしても序盤はゆっくり進んで→後半怒涛の展開!というパターンが多いような感覚があり、最初の数話を半ば我慢しながら観たりした作品も過去にはありまして。その点トッケビは最初からずんずん物語が進んでいって、「ここを引っ張ったらだれるな~」という部分もすぐさま回収していってくれた印象。キム作家さすがの手腕。あとはウンタクが頭いいからいろんなことを察してくれたね…笑 大学試験もちゃんと通る秀才だもの。そのうえ後半の追い上げも半端ないので、箱ティッシュ使い切る勢いで嗚咽を上げた回も一度ならず。とても幸せに終わった!とほっこりしながら次回予告観たらみんながめちゃくちゃ悲しそうにしてて衝撃を受けた回もあったなぁ。

ストーリーの主軸はラブストーリーにありつつ、さまざまな要素を盛り込んで作品に厚みを出していたのも「トッケビ」の素晴らしいところ。トッケビがもたらす世の中の小さな奇跡の物語に、死神が見つめる人々の死と別れの物語。どっちもこれだけで押し切るには厳しいけど、エッセンスとして加えることで作品にとってすごくいいポイントになっているのが上手い。唸る。トッケビと死神がそれぞれ持っている習性もおもしろかった。トッケビが悲しいときには雨が降って、嬉しいときには冬の木にも花が咲く。鬼だけど角も生えてないし、どちらかというと鬼神っていう感じなのかな?死神が茶店を営んでいて、死者は現世の記憶を消すためにお茶を飲んでから天国の階段をのぼるっていう設定もおしゃれでしたね。そしておしゃれなだけじゃなく重要な意味も持っているという…!

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トッケビは炎の能力で生卵をゆで卵にし、死神は冷却能力でビールをキンキンに冷やしふたりで晩酌。という場面がちょいちょい出てきて最高だった!能力の無駄遣い。

ここが好きだよトッケビ総括:まだまだ鬼ロス真っ最中だー!

ポイントを絞って書いてきたつもりがだいぶな感じの長文になっていることからも、私が未だトッケビの余韻から抜け出せていないことは明らかなわけで。でももう放送は終わっているわけで。と、嘆いている私a.k.a.純にとっての光明が、来月3日・4日に放送されるトッケビ”召喚”スペシャルだー!

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奇しくも鬼の日・節分にオンエアされるというのも、神様の思し召しでしょうか。楽しみに待つ!最後に申し上げますが、ファランはまだ観ていませんどうもすみません。ですがスホランの上裸姿などちょこちょこ画像拝見しておりまして大変有難く存じます。