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ぴんなぬんma boys、映画、もろもろのハナシ。

夢見るテボンがまたひとつ目標を現実にした話~「TAEMIN THE 1st STAGE 日本武道館」開催決定によせて~

全世界35億人のシャウォル御中、ごきげんよう。(ブルゾンきぼみ@たまアリ最高でした。SWJに生まれてよかった~)シャイニのマンネ、妖精王子にしてデンジャーオッパ、べいびーてむちゃんことイテミン先生が、ついについに、ソロコンサートのステージを踏むことが決まりましたね。そしてその会場はなんと、日本武道館!!てむちゃん本人も強く望み続けてきたこの機会に、会社も大きな意味と期待を抱いて実現に至ったことがどうしたって伝わってきた今回のお知らせには、胸を熱くせずにはいられませんでした。

オニュさんには「眼差しに夢が見えた」と言わしめたぼくらの夢見るテボン*1。彼がSHINeeのテミンとしてではなく、ソロパフォーマー・テミンとして見据える先を私たちにも少しのぞかせてくれるインタビューが、昨年の’Press Your Number’活動期に掲載されていましたので、今回はそちらをご紹介します。(原文リンクは下記)

ize.co.kr

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①「いつかは、最初から最後までひとりきりの舞台をやってみたい」

テミンは相変わらず見せてくれるものが多く残っていた。登っていく場所も。

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―ソロで初めて出てきたときと今の気分は違うようだ。

とりあえず一枚目のミニアルバム[ACE]が出たときは焦っていた気持ちもあったし、何より初めてだらけでわからない部分がとても多かった。そのときはアルバムを準備する過程でも言われたとおりに振付をしてレコーディングをしていたが、今度の正規アルバム[Press It]では僕が本当にたくさん参加した。収録曲の収集から(アルバムの)全体的な方向、歌詞、振付、作詞まで。自分だけのアイデンティティを模索しようと努力したと思う。だからミニアルバムのときより負担感や責任感を多く感じざるをえなかった。

―シャイニーではないソロのテミンの色に対し、悩みも多かったようだが。

その通りだ。シャイニーはとてもかっこいいチームだし、そこに対して僕も自負心を持っているが、僕は僕だけの色を見出したかった。シャイニーではないテミンとしてのアイデンティティを探し、あとでシャイニーとして合わさったときにメンバーそれぞれの色が集まってシナジーが出ればいいなといつも考えている

―そうして見つけ出した正体性(=アイデンティティ)は何か?

誰が聴いても重なることのない音楽であればいいと考えた。最近はどうしても音楽産業の中で個性のある部分が少なくなってはいないだろうか。しかしその中で自分だけの色を探し求め、僕がいちばん上手くできる楽曲を収集したり、アルバムもそうやって作っていった。

―特にパフォーマンス的な部分で、以前よりさらにテミンのスタイルが捕らえられたようだ。’怪盗’ではダンサーたちと一緒に踊っていたが、今回は一人きりで(舞台を)掌握しないとならない部分があった。

実はシャイニーはダンサーの方たちなしでパフォーマンスをする場合も多いが、それはやはり簡単なことではない。しかし舞台をひとりだけで満たすというのは5人でやるのともまた違う。メンバーたちの分の空席もたくさん感じるし、その部分を僕が埋めなければならないということもあって。だから目標を立てたことがあるが、今後はダンサーの方たちなしで最初から最後まで舞台をやってみたいとも思う。今はたくさん不足しているので多くの助けを受けているが、いつかは必ず

―’Drip Drop’と’Press Your Number’の舞台中、ダンサーたちが消えて一人だけ残る瞬間にはどんな感情を伝えようとしていたのか。

ダンサーの方たちがいらっしゃるときは、それだけエネルギーが増している。彼らがいなくなるパートでは視線が自分に集中するので、エネルギーではなく感情的な没入度を高めようとしていたと思う。コンサートをたくさんやって新たに悟ったことだが、舞台の上で習った振付をそのままやるよりは没入感がいちばん重要だろう。まだ不足してはいるが、’Press Your Number’は感情的な曲なのでその部分を最大限表現し、’Drip Drop’は夢幻的な雰囲気を生かそうと努力した。

―’Drip Drop’はビートがずっと移り変わっていくが、振付を構成するときはどこに重点を置いたのか。

すべての音楽には「起承転結」が入っているではないか。振付も始めから終わりまでただ熱心にやるよりは、最大限、曲の起承転結に合うよう構成した。何よりもダンサーの方たちには「僕を歌手だとは思わずダンサーだと思って振付を作ってくれ」と要請したこともあって。

―ほとんど拍子をとって動くパフォーマンスだから筋肉がもつのかと思った。

もっと年を取ったら大変だと思う。(笑)

―今も8年前と肉体が違うという感覚がないのか気になる。

まだそのように感じるべきではない年齢だが、たまにケガをしたらその部分が癖になるような感じはある。ケガしたところをまたケガして。使っている筋肉をどうにもできずまた使ってしまうから。

―体力的にはもちろんのこと、精神的にもエネルギーをとてつもなく消耗する仕事をしているではないか。舞台から下りてきたときはどうか。

コンサートをするときはそこに合わせてコンディションを調節しているが、音楽番組は1週間に多くても3、4回だ。だから惜しむことなくエネルギーをすべて注いでいる。コンサートを終えて舞台から下りるときと音楽番組後の姿は異なる。とても疲れ果ててはいるが。

―エネルギーはどこからまた得るのか?

とりあえずスタッフの方々ととても親しいのでそうだが、舞台を終えて(ステージから)下りてきて、楽しく話をしている時間を持つときは楽になる。周りの人たちにとても助けられている。マネージャーさんたちをはじめ周囲の方々が話をたくさんしてくださるから。

②「観客の歓声が与える身震いを忘れることができない」

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―[ACE]の活動前にMnet「4つのショー」へ出演したとき、一人でもうまくできるということを証明してみたいと言っていた。それは十分に証明されたようだ。

これは本当にとても主観的なことだが、その「証明してみたい」という言葉は自信が多く不足していたから自然と出る言葉だった。自らの決意のようなものだろうか。欲が出たからか、今回のアルバムはただただ残念だ。一生懸命やったが、惜しい部分をなくすことができない。

―しかし舞台上だけでなく舞台の外でファンたちと疎通することもとても自然になったようだが。

シャイニーのメンバーたちといるときは、5人いるので個々人の考えを伝えるには時間が足りない。話すのが上手いメンバーたちがいるので僕は無駄に話さない方だが、ソロの場合はすべて一人でファンの方たちと共感して疎通しないといけない。だから最大限正直なテミンの姿で近づいていると思う。

―音楽番組で1位になったときもずっと観客席の方へ行っていた。

僕が感じたことがある。パフォーマンスというのは「お見せするもの」に違いないが、とにかく音楽と歌詞、ダンスの感性を人々に伝えるのが歌手であると考えている。ダンスを上手に踊る人はたくさんいるが、観客たちとどれほど疎通することができるかが、アーティストか平凡な歌手かを分けると思う。僕は自分が考えているミュージシャンの理想形を目標として、そこにたくさん神経を使った。僕が曲に没入したらやはり観客にはその感情を伝達して受けてほしい。

―KBS「ユ・ヒヨルのスケッチブック」のように、ファンよりも一般の観客たちがより多い舞台でもそれができただろうか。

たしかに一般のお客さんたちは声をあげて熱狂してくださるというより落ち着いてご覧になる。そんな部分がちょっと大変だった(笑)。僕がエネルギーを発散しただけのフィードバックがあればもっと表現がよくなるが…本物のプロになろうとするなら、そういう方たちの感情まで引っ張り出せるようにならないといけないようだ。依然として宿題だ。

―カムバック時のVアプリ放送では、緊張しない方法を身につけたと言っていなかったか。

どうやら今回のアルバムは1回目よりは準備を多くできたので緊張が若干解けたこともある。そして僕の性格が元々内省的なので、「緊張しない方法が分かった」と言ったのはおそらく自信を持ってやろうという意味であったと思う。

―自信はどのように得るようになったのか?

年次というものを無視することはできない。性格が元来内省的ではあっても、シャイニーの活動とソロ活動が少しずつ少しずつ積み重なってそれなりの自信が生まれたようだ。舞台でもなんでも自分一人だけでするのではなく、その時々の状況、そして観客たちの反応が合わさっていくものだから。tvNSNLコリア」への出演も、以前だったら醜いイメージを持たれたり笑いのネタになるような記事が出てくることに対して心配していたが、今は寛大になろうとしているのか、楽になった。ダメなときはダメ、もっと正直になる必要があるという考えをするようになった。イメージ管理というよりは、状況に合う姿をお見せしたくなった。

―失敗に対する自責の念も早く追い払われるようになったか。

それはない(笑)。これが問題で…僕が小心者な性格なのが、失敗したり気に入らない部分があったらそれを反復して考えるようになる。この癖のせいで自然と成長できたところもあるが、また違う点では大変な場合も多かった。

―しかしデビュー9年目で自分が作った舞台を掌握する気分というのは特別なものだろう。

実は僕からすればまだ本当に不足していることが多い。自分には残念な部分がすべて見えるが、ファンの方たちや周囲からは舞台の掌握力が優れているという話をしばしばしていただく。とてもありがたいことで、好ましく見てくださっているようだが(自分で)共感することはできない。それが大変だ。

―見ている側からは「あんなに完成度の高い舞台を作り上げたら次は果たして何をするんだろう?」というように気になることがあるが、むしろ本人はやることがまだたくさん残っているという気持ちのようだ。

音楽的な部分やパフォーマンス的な部分でそれぞれ最高の地位へ上がった人たちがいるではないか。そんな人たちと自分を比べたら、際限なく不足している部分が見える。

―今回のアルバムに対しても「前回よりは自分のスタイルがより決まってきた」という程度の意味しか抱かないのか。

実は僕が目標にしていたものがもう一つある。どこにも話したことがなかったのだが…今の歌謡市場ではどうしても、より聴きやすい音楽に焦点が合ってしまっているように思う。それが悪いということは絶対にないが、今回のソロ活動をきっかけにパフォーマンス中心に見ることができる音楽、主にソロパフォーマーに対する関心をもっと水面上に引き上げたかった

―今日は「不足している」という言葉を本当にたくさん使ったが(笑)、逆に自分で褒めてあげたい点はないのか。

本当に個人的な考えだが、あー、自分の口からこんな話をしてもいいんだろうか?(笑)周囲の方たちが、僕には人を引きこむ何かがあるようだとおっしゃるのだが。とてもいいスタッフの人たちが多いが、僕の場合には無理にたくさん面倒をみたり何か買ってあげるというよりはおひとりおひとりに心から感謝の気持ちを持っている。それをたくさん感じていただけているので、もっと篤実になっていくのだと思う。

―ファンたちも似たような感情を抱いているのではないか。

ファンの皆さんにも感謝しているのが、本当に僕のことをたくさん好んでくださる。いつでも熱心に応援してくださるので、彼らのエネルギーを僕がたくさん受け取っている。音楽番組の舞台に立つときもそうで、特にドームコンサートのときはファンの方たちの歓声がとても大きく、体で感じるほどだった。そのときの身震いを忘れることができない

―そんな観客席を舞台から見つめるときはどうか。

観客席が見えるとき…そのためにやっている(笑)。

韓国のアイドルたちがよく言う「これからももっと頑張ります」「よりよい〇〇になるため努力します」という言葉、別に誰かが嘘ついてるとは思わないけど、てむちゃんが言うと本当の本心からそう思ってるし実際に実行もしてるよなーと心から感じる。その領域のトップに立つ人たちと自分を比べて「全然足りない!」と思うのも、普通ならそりゃそうだよーとなるけど、てむちゃんの場合どこか素直に話を聞くことができるのは、彼自身がいずれはそこに立つべき存在だからであろう…。それにしてもどうしてこんなにいい子なのさ、てむおよー生まれてくれてありがとうδvδ!!

ダンスを好きになって毎日家に帰ってはこっそりダンスの練習ばかりしていた小学生のてむちゃん。SMのオーディションに受かって練習生となり、練習期間を経てSHINeeとしてデビューしたてむちゃん。デビューしてからも、毎日スケジュールを終えたあとも練習室にこもり、その結果活動のたびに与えられるパートが多くなっていったてむちゃん。念願のソロデビューを果たし、日本でもソロアルバムを発売したてむちゃん。まだまだもっともっと上の高みを今もなお夢見ているんだろうけれど、夢見てきたうちのひとつ”ソロコンサート”がとうとう叶うこと、本当におめでとう。それを叶えたのは周囲の愛ももちろんあるけど、一番はてむちゃん自身の努力する姿とそうして見せてきた結果にほかならないわけで。そしてその記念すべき舞台に日本を選んでくれたことがありがたくて。武道館というステージ、きっといつもの日本公演みたいな凝った舞台装置は施設的に限界がありそうだから、ソロパフォーマー・テミンの魅力をシンプルにかつ最大限に発揮できる場所になるのではと邪推しております。その舞台に立つてむちゃんを、身震いするほどの歓声で迎えたいよー!行けるかわかんないけど!

*1:SMのパフォーマンス・ディレクター:シム・ジェウォン氏が名付けたてむちゃんの愛称。ジェウォン氏のお仕事についてはこちらのインタビュー記事が詳しいです→

東方神起、SHINee、EXO…“SMの振付師”シム・ジェウォン「SMパフォーマンスの中心に立っている」 - INTERVIEW - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle